2014年7月18日金曜日

6月20日舛添都知事 霞ヶ丘アパート視察との発言

6月20日に舛添都知事は、記者会見の質疑応答で霞ヶ丘アパートの視察に言及しました。http://goo.gl/jxe7ud
 以下が発言部分の抜粋です。
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 【記者】フリーの記者でナガオと申します。新国立競技場の建設に伴う霞ケ丘団地の、都営のアパートの方々が立ち退きを求められている問題で2点伺いたいんですけれども、1点目がですね、2012年の7月になって、何の事前の相談もなくですね、いきなり都のほうから立ち退いてもらいたいというふうに言われたというふうに住民の方々おっしゃってまして、それで、住民の意見をですね、きちんと聞いてもらいたかったというふうに言ってまして、それで、今も先ほど、おもてなしということを言われましたけれども、そのおもてなしというのは、近くにいる人の気持ちを聞くことではないかというふうに住民の方々はおっしゃっているんですけれども、そういうふうなやり方についてですね、どう思われるかということが1点。
 それからもう1点ですね、まだ百数十世帯の方がいらっしゃって、高齢のお年寄りが多いんですけれども、引っ越し自体が非常に耐えがたいという方もいらっしゃって、少なくなくてですね、高層化して同じ場所にですね、建て替えるとか、近くにテニスコートがあるんですけれども、その用地を使って改築してもらえないかということを要望されているんですけども、居住権という観点からですね、どういうふうに知事はお考えになるか、以上2点をお願いいたします。

【知事】はい、ありがとうございます。まずですね、今おっしゃった2012年の7月のご指示のようなことは、私は知事ではなかった時代なので、そのときどうであったかということは今までも報告を受けておりません。ですから、これはちょっと報告受けて、どうだったかということを確認しないといけません。
 それから、これはほかの地域の都市の再開発でもそうですけれども、この前、虎ノ門ヒルズできましたですね。あれ、68年かかってますのは、やっぱり住み慣れた所を動きたくないというようなことがあるので、粘り強く町の皆さんで協議会作ったり、エリアマネジメントの会を作ったりしておやりになってると思いますけど、そういうことをおやりになってるのかどうなのか、これも私は現場も見ていないし、そういう報告も受けておりませんので、これはちょっと報告を受けて、そしてまた、できれば現場を見て、そういう判断をしたいと思います。
 いずれにしましても、国立競技場自体は国の責任でやるわけですけども、全体はやっぱり東京の土地の上にあるわけですから、東京がより良くなるためにと、そういう観点から、いろんな方の意見を聞きながら前に進めていきたいと思いますので、少しその件は後で事務方に報告をさせた上で、また考えたいと思います。





2014年7月16日水曜日

7月15日申し入れ・記者会見 報道

<映像>
ourplanet TV 「追い出さないで」国立競技場の隣接アパート住民が都に要望 http://goo.gl/Vx20PM

8bitnews 【東京オリンピック2020 Tokyo Olympic】開発の伴うスポーツイベントによる生活破壊  霞ヶ丘アパートへの一方的な退去通知 http://goo.gl/ax3k5d

NHKnewswer 新国立競技場計画の見直し訴えhttp://goo.gl/F4zmmeNHKnewswer

【稲葉剛公式チャンネル】国立競技場建て替えに伴う都営住宅立ち退き問題で、舛添都知事に再考を求める要望書の提出と記者会見 http://goo.gl/Kv6NlZ

<新聞>
毎日新聞(2014年07月16日 地方版) 国立競技場:建て替え 立ち退き反対、声聞いて 都営団地住民、知事に要望書 /東京 http://goo.gl/lXcBl7

2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場(新宿区)の建て替えに伴い、取り壊される都営団地「霞ケ丘アパート」の住民らでつくるグループが15日、都庁を訪れ、立ち退きに反対する住民たちの意見を聞くことなどを求める要望書を舛添要一知事宛てに提出した。グループは今後、存続のための具体案を検討するという。【竹内良和】

 要望書を出したのは、立ち退きに反対する住民や支援者でつくる「霞ケ丘アパートを考える会」。1960年以降に順次完成したアパートには、最大300世帯が入居していたが、新国立競技場の建設に伴い取り壊されることが決まった。2013年11月から住民は他の都営団地に分散して転居を始めている。

 一方で、会と連携する茨城大の稲葉奈々子准教授(社会学)が6〜7月、現在も入居する約160世帯にアンケートをしたところ、回答した41世帯のうち32世帯が「このまま暮らしたい」と答えた。年齢は70代以上が6割を超え、入居期間も約半数が「40年以上」だった。「暮らしたい」理由は「かかりつけの病院が近い」「アパートや近所に友人・知人が住んでいる」「引っ越しをする労力が大変」などが挙がった。

 アパートは64年の東京五輪に合わせて木造から鉄筋コンクリート造りに建て替えられた経緯があり、住民の女性は「木造の頃から住み、人生の終(つい)のすみかにするつもりだった。(取り壊しで)人生の半分を折り取られたような寂しさを感じる」と話した。また、別の女性は「(アパートには)戦前、戦中、戦後の厳しい時代を生き抜いた老人がいっぱい住んでいる。唐突に『出て行け』というのは、ないじゃないか」と訴えた。

東京新聞 新国立競技場「追い出し止めて」 周辺アパート住民、知事に要望 http://goo.gl/BcSji7

霞ヶ丘アパートアンケート集計速報

稲葉奈々子研究室(茨城大学)らが6月10日より行ったアンケート調査の集計速報です。
今後、聞き取り調査をへて本格的な分析結果の報告を行うとのことです。

http://goo.gl/R551Sg

(要望書の後に、アンケート集計速報が表示されます。)

7月15日要望書の提出と記者会見を行いました

要望書は、東京都知事本局総務部秘書事務担当課長 渡邉貴史氏が受け取りました。
住人有志も、直接、現在の心境を伝えました。
記者 会見には、霞ヶ丘アパート住人有志、稲葉剛(住まいの貧困に取り組むネットワーク)、坂庭国晴(国民の住まいを守る全国連絡会)、向井宏一郎(和光大学非常勤講師)、小川てつオ(反五輪の会)、森まゆみ(神宮外苑と国立競技場は未来に手渡す会)が参加しました。
アパートの歴史や経緯について、アンケート結果について、霞ヶ丘アパートを維持する今後の取り組みについて、市民の立場から見た今回の移転の問 題について、スピーカーが発表しました。その後、住人有志の方それぞれが、霞ヶ丘アパートでの暮らしや、移転の話が出て以降の苦悩、そして移転したくない 気持ちを述べました。大勢のメディアが取材に訪れ、関心の高さが伺われました。
以下、要望書です。
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2014年7月15日
舛添要一都知事殿


要望書


2019年に予定されているラグビーワールドカップ、2020年に予定されているオリンピックにむけて、国立競技場を取り壊し、新しい競技場を建設する工事が計画されています。この新競技場建設について、様々な問題が指摘されています。
●議論・説明の欠如●大幅な予算超過●野宿者排除●景観の破壊
などです。

中 でも重大な問題は、工事に伴い競技場に隣接する都営住宅が取り壊され、そこに暮らす住人が退去を強いられることです。この霞ヶ丘アパートという都営住宅に は、現在も150世帯を越える人々が暮らしています。私たち「霞ヶ丘アパートを考える会」は、この都営住宅の取り壊し問題について関心を持つ者の集まりで す。霞ヶ丘アパートに暮らしている方々ともつながりながら、活動をしています。

今年の6月から7月にかけて、茨城大学の稲葉奈々子研究室 によって、霞ヶ丘アパートに暮らす人々の意識調査のアンケートが行われましたが、その結果は衝撃的なものでした。寄せられた回答40のうち、「このまま 霞ヶ丘アパートで暮らしたい」と考える人が30人もおられたのです。また、同アパートに「入居している期間が40年以上」の方が、約半数の20名。自由回 答の欄には、これまで何十年も暮らしてきた住み慣れた土地を、十分な説明もなく出て行くよう告げられたことへの当惑や怒りが記されていました。

ア ンケート調査については、まだ簡略な集計がなされた段階であり、本格的な分析はこれからであると聞いています。しかし、霞ヶ丘アパートにおいて、東京都と 日本スポーツ振興センター(JSC)による、人権と居住権の深刻な侵害が行われているということは明らかではないでしょうか。新国立競技場建設に伴う都営 住宅の立ち退き問題について、事実関係を調査し、この住人の意向を無視した追い出しを早急に止める必要があると私たちは考えています。

国 立競技場の改築問題については、多くの建築家の方から見直しを求める意見が出ており、事態は大きく揺れ動いています。実際、現時点での新競技場の設計案 は、コンペティションで選ばれたザハ氏による当初の案から大きく変更されたものになっています。この競技場の建て替えによって、最も深刻な影響を受けるの が、霞ヶ丘アパートに暮らす人々であることは間違いのない事実なのですから、住人の方達の声を真摯に聞くことが、今最も必要なことではないでしょうか。 「アパートの取り壊しありき」のようなこれまでの都の説明は、まったく不当なものであると言わざるを得ません。

6月20日の記者会見で、舛添都知事は、霞ヶ丘アパートの問題について、「これはちょっと報告を受けて、そしてまた、できれば現場を見て、そういう判断をしたい。」と答えています。私たちは、ぜひ都知事に、多くの住人の方々の話を聞いていただきたいと考えています。

【①新国立競技場建設と、霞ヶ丘アパートの立ち退きの経緯】
・2012年7月中旬: 霞ヶ丘アパートの土地を、新国立競技場の「関連敷地」として使うことが決められる。都営住宅の住人の意見を聞く場は一切もたれず。
・2012年7月16日頃: 霞ヶ丘アパートの都営住宅全戸に「国立競技場の建替えに伴う移転について」という移転を強要する内容のお知らせが都により配布される。
・2012年7月20日:
新国立競技場のデザインコンペの募集要項が発表される。霞ヶ丘アパートが建っている土地が「関連敷地」として使用されることになっている内容。
・2012年8月26日: 東京都による説明会。内容は国策ですでに決まったこととする、一方的な説明。
・2012年11月27日: JSCによる説明会。だが、その内容は一方的な説明。
近隣住民から「霞ヶ丘町を日本地図から消そうとしている。人権の問題である。」「この早急な進め方は何か。住民をなんだと思っているのか。」などの切実な声が議事録(JSCによる編集)に記録されている。
・2013年5月17日:東京都都市計画審議会において「神宮外苑地区計画」上のA3地区として霞ヶ丘アパート敷地を公園・広場としての整備を行うことを決める。これは、JSCが2012年12月に提案したもの。
・2013年11月より「早期移転」が行われ始める。今後、複数の都営アパートへの分散移転を都は計画。
【②霞ヶ丘アパートに暮らす人達の生活】
・戦後の焼け跡に作られた霞ヶ丘アパートの前身である都営住宅の頃から、1964年東京オリンピック時の建て替えに渡り、50年以上も暮らしてきた人達が多くいる。
・高齢の人も多い。
・住人の間のつながり、付き合いが人々の生活を補強し支えている。

霞ヶ丘アパートを考える会


2014年7月14日月曜日

都立霞ヶ丘アパート移転について都知事に再考を求める              記者会見のご案内



国立競技場の建て替えに伴って、近接する都営霞ヶ丘アパートが移転を強いられています。霞ヶ丘アパートは、1964年オリンピックで建て替えられ、現在は約160世帯が暮らす10棟からなる都営団地です。長期に渡って生活してきた住人の多くは高齢者になっています。このほど行われた茨城大学稲葉奈々子研究室の住人アンケートにおいても、今回の移転が、住人に対して多大なストレスと不安をもたらしていることが明らかになりました。
また、霞ヶ丘アパートの移転の背景にはオリンピックによる再開発や公営住宅施策の問題があります。
「霞ヶ丘アパートを考える会」は、715日に舛添都知事に対して、都立霞ヶ丘アパート移転について再考を求める要望書を提出し、発足を兼ねた記者会見を行います。
ご多忙中とは存じますが、お繰り合わせの上、ご出席下さいますよう、ご案内いたします
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日時               7月15日(火)14時30分
場所               都庁記者クラブ(第1本庁舎6階)

スピーカー 稲葉剛(司会:住まいの貧困に取り組むネットワーク)、坂庭国晴(国民の住まいを守る全国連絡会)、向井宏一郎(和光大学非常勤講師)、小川てつオ(反五輪の会)、霞ヶ丘アパート住人、ほか
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※要望書提出は1330分からです。提出について取材をされたい方は、下記までお問い合わせください。
※スピーカーの中には、撮影されたくない方もいます。当日は配慮をお願いすると思いますが、ご協力下さい。



<問い合わせ先>

霞ヶ丘アパートを考える会

07065638903    kasumigaoka2020@gmail.com